2021/10/14
地震に強い家の形の特徴とは?専門家が詳しく解説します!
新築をご希望の方にぜひ知っていただきたいのが、家の形についてです。
実は、家の形によって耐震性は大きく変化します。
この記事では、地震に強い家の形について詳しく解説しています。
安全性の高い家を建てたい方は、ぜひ参考にしてください。
※家の形だけではなく、「制震ユニット」などの採用も地震に強い家を造るポイントです。
□地震に強い家の形とは?
地震大国である日本の家づくりは、耐震性が非常に重要です。
そこで以下では、地震に強い家の形や地震に弱い家の形をそれぞれ紹介します。
*地震に強い家の形
地震に強い家の形として挙げられるのは、「シンプルな四角形」です。
正方形や長方形に近い形の家ほど、耐震性が高いと言われています。
その理由は、縦横上下の6つの面がお互いを支えており、地震で受けた衝撃をうまく逃がすことができるからです。
これは、段ボールをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
段ボールは面同士で支えているため、外から力が加わっても壊れにくいですよね。
このように、箱型に近い形であれば地震のエネルギーをうまく吸収でき、建物に加わるダメージを最小限にできるのです。
*地震に弱い家の形
これに対して地震に弱い家の形もあります。
地震に弱い家の特徴は、凹凸が多く複雑な形であることです。
つくりが複雑だと、外部から加わった力が一箇所に集中する場合が多く、その箇所を中心にねじれや歪みが発生します。
そしてそのねじれや歪みが起こった箇所にひび割れが発生して、最悪の場合は倒壊の危険性もあるのです。
□立面形状から見た地震に強い家とは?
続いて、立面形状について見ていきましょう。
立面形状とは、建物を正面から見た形を指します。
2階建ての住まいがどのようにつくられていれば、地震の揺れに対応できるのでしょうか。
基本的に、2階部分の面積が1階部分より小さい家は地震に強いです。
さらに2階部分が1階部分の真ん中に乗っているほど、地震に耐えやすく、建物が受けるダメージも小さくなります。
これに対して、2階が1階よりも出っ張っているオーバーハングの形状は、地震に弱いと言われています。
これは、2階の荷重を受ける1階部分がないため、衝撃を地面にうまく逃がせないからです。
その結果、建物のどこかに負担がかかってしまい、倒壊・崩壊を招く可能性があるのです。
□まとめ
今回は、地震に強い家・弱い家の形状に詳しく解説しました。
どのような家のつくりであれば、地震による被害を防ぎやすいのかご理解いただけたのではないでしょうか。
当社では全棟構造計算を実施し、梁や柱の強度もしっかり検討して設計しております。四角形ではなくとも、耐震性の高い住まいを提供しております。
安全性の高い住まいをご希望の方がいらっしゃれば、ぜひ当社へご相談ください。