家づくりコラム

HOUSE BUILDING COLUMN

2021/11/18

ヒートショックのない家を実現するためのポイントを解説します!

ヒートショックは最悪の場合、命が危険にさらされてしまうものです。
特に心臓が弱いご老人やお子様の場合その危険性は高くなります。
そこで、今回は日常に潜むヒートショックの危険性とヒートショックのない家を実現するための方法をご紹介します。

 

 

□日常に潜むヒートショックの危険性とは?

 

まず、ヒートショックとは暖かい部屋から寒い部屋に急に移動して、血圧が乱高下し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす現象のことです。

この現象が起こる危険性が、寒くなる冬に大きくなってきます。
一番ヒートショックが起こるのが多い場所が浴室です。
年間でヒートショックが原因で亡くなられる方は19000人もいると推計されており、この数は交通事故死亡者数の約4倍にもなります。

 

 

□ヒートショックの危険性がない家を実現するための方法とは?

 

ヒートショックを起こさないようにするためには、部屋間の温度差を小さくすることが大切です。
温度差を小さくするには家の断熱性能を高めましょう。
断熱性能を高めれば外気と内気の温度交換が小さくなり、1年中一定の温度に内気を保てます。
この機能があれば、たとえ寒い日で暖房届かない部屋であったとしても温度が下がりすぎることはありません。

 

しかし、家の断熱性能が高いのかをどこで確認すれば良いのでしょうか。

確認したいときは断熱性能を示す外皮平均熱貫流率(UA値)を参考にするようにしましょう。
外皮とは、内気と外気の境目となる外壁、天井、床、開口部などを指します。

 

UA値とは建物内外の温度差1度ごとの熱損失量の合計を外皮等の面積で除した値を指します。
この値が小さければ小さいほど熱が逃げにくくヒートショックが起こりにくいと言えます。

 

しかし、数値にこだわりすぎに注意しましょう。
断熱性能を良くして、快適な空間を作るには、数値に計算されない遮音性や調湿性、地域の気候、温度、湿度、風向き、日射などたくさんの要素が関わってきます。

UA値だけを見るのではなく、参考として家の快適性を見るようにしましょう。
もしもの時の備えをするのも大切ですが、ヒートショックのように日常の危険性を避ける努力も怠らないように家を建てましょう。

 

 

□まとめ

ヒートショックの危険性とヒートショックのない家を実現するための方法をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
この記事がお客様の安全な暮らしの手助けになれば幸いです。

 

 

また、この記事についてなにかご不明の点があればお気軽にご相談ください。

 

 

住宅性能