家づくりコラム

HOUSE BUILDING COLUMN

2022/04/06

省エネ基準について解説!次世省エネ基準についても解説します

「住宅を作ろうと考えているけど、省エネの基準が分からない」
このようにお悩みの方は多いでしょう。
今回は、次世代省エネルギー基準と省エネ基準の意味をご紹介します。
この記事を読むとこれらのことが理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

□次世代省エネルギー基準の意味を解説します!

 

次世代省エネルギー基準とは、1979年に施行された「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づいて定められた「住宅に関わるエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断と基準」及び「同設計・施工の指針」という政府の告示を1999年に強めたものです。
「建物の省エネルギー性能」を確保するために国が定めました。

 

次世代省エネルギー基準は平成11年にCO2の排出を抑えて、地球温暖化対策に貢献するために新省エネルギー基準に比べて、10~30%程度の省エネ効果向上を図り、更に高いレベルの省エネルギー基準として設けられました。
これは、住宅性能表示制度の省エネ等級4に当たります。

 

次世代省エネルギー基準には、仕様規定として、断熱材の厚さや気密施工を規定したものと、性能規定として、主に Q値やC値の基準値を定めた規定の2通りになっています。

2013年にはこの省エネルギー基準が改正され、建物外皮の断熱性能を指標とされていましたが、設備機器を含めた建物全てのエネルギー消費量の指標が導入されました。
現在では、下記で紹介する次世代省エネルギー基準よりも高いレベルの省エネ基準が設定されています。

 

 

□省エネ基準って何?

 

高気密・高断熱住宅には決まった定義がありません。
そのため、専門家から見て高気密・高断熱住宅ではない住宅なのにもかかわらず高気密・高断熱を売りにして広告に掲載しているケースがあります。
そのような広告に騙されないようにするためにも、省エネ基準を理解する必要があります。

 

省エネ基準は、一次エネルギー消費量に関する基準と外皮熱性能に関する基準2つから構成されています。

 

1.一次エネルギー消費量に関する基準
すべての建物についての基準で一定の条件のもとで算出した空調、照明、換気、給湯などの諸設備のエネルギー消費量及び太陽光発電などによるエネルギーの創出量

 

2.外皮熱性能に関する基準
住宅についての基準で、一定の条件のもとで算出した、外壁や窓の外皮平均熱貫流率および冷房期の平均日射熱取得率であって、地域の区分に応じて定める

また、省エネ基準は、建築物省エネ法による以下のような規制、指導、表示などにおいて、その判定、指示、認定等の基準となっている。

 

・適合義務
一定以上の被住宅建築物は新築時に、一次エネルギー消費量に関する省エネ基準に適合する必要があり、基準不適合の場合には建築確認を受けられません。

 

・届出義務
一定規模以上の建築物について、新増改築時にエネルギー消費性能の確保のための構造及び設備に関する計画を出す必要があり省エネ基準に適合しない場合には必要に応じて指示や命令がなされます。

 

・エネルギー消費性能の表示
建築物の所有者はその建築物が省エネ基準に適合することの認定を受け、その旨を表示できます。
そして建築物のエネルギー消費性能に関する基準にはしょエネ基準の他に、住宅トップランナー基準や誘導基準などがあります。

 

 

□まとめ

今回は、次世代省エネルギー基準と省エネ基準の意味をご紹介しました。
この2つの基準を理解して家づくりをすることをおすすめします。
人生に一度の注文住宅なので、この記事を参考に、省エネな住宅になれば幸いです。
注文住宅をお考えの方はぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。

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